サマースクール2017感想文

川崎医科大学附属病院 最相晋輔
 今年,呼吸器外科サマースクールに初めて参加させていただきました。勤務する大学病院内では少人数の研修医・学生さんを対象にウェットラボを行っていましたが,全国から集まってくる研修医・学生の皆さんとのラボは非常に楽しみでした。担当となる研修医の先生4名と自己紹介をした時はお互いに少しの緊張とぎこちなさがありましたが,ラボが始まるとすぐに「チーム」になりました。私が担当したグループはウェットラボのローテーションに恵まれ,初めに摘出心肺で肺門剥離・処理の練習をして,手技に慣れたところでブタ中葉切除をいい緊張感の中で行うことができました。最後の気管吻合コンテストでは執刀医と第一助手で各々の役割を理解し,協力して行うことができており,私自身もうれしく感じました。懇親会では他施設のインストラクターの先生方と交流もでき,12時を過ぎても宴は終わる気配がありませんでした。少し疲れの見える二日目,兵庫医大・長谷川誠紀先生のご講演は研修医・学生のみならず,私自身も外科医の魅力とプライドを改めて感じることができるお話しや,事務局の北里大学の方々のすばらしいアイディアの詰まったドライラボなど,参加者たちは疲れを忘れて夢中になっていたようで,呼吸器外科の魅力を感じてもらえたように思います。
 最後になりましたが,この貴重な機会を与えていただいた事務局の北里大学の皆様や,日本呼吸器外科学会,日本胸部外科学会、共催メーカーに心から感謝申し上げます。
東名厚木病院研修医2年目 丸山来輝
呼吸器外科サマースクール2017に参加させて頂きありがとうございました。
去年に引き続き2回目の参加となります。今回は、呼吸器外科研修後の参加であり、先生方の手術を見よう見まねで実践出来る機会でした。
国立国際医療センターの長坂先生の御指導の下、上葉切除に挑みましたが、血管損傷のトラブルもあり中々うまくいかないものでした。しかし術中どういったところに注意しているか、どういった工夫をしているか、普段のカメラ持ちでは分らない部分を実践しながら御指導頂き、良い経験を得ることが出来ました。
少人数グループでもあるため、呼吸器外科医としての様々な経験についても知る事ができました。シンポジウムでは呼吸器外科医の先生がどういったキャリアを積まれているか知ることができ、懇親会でも様々な先生から貴重なお話を聞く事が出来ました。
気管吻合コンテスト、胸腔鏡ドライラボコンテストがありとても良い雰囲気で楽しく、かつ勉強になりました。
私は外科系志望ではありましたが、呼吸器外科はあまり考えていませんでした。しかしサマースクールは私が呼吸器外科医を目指すきっかけとなりました。
貴重な経験をさせて頂き、主催の先生方、インストラクターの先生方、その他スタッフの方々、本当にありがとうございました。
北里大学5年生 渡邉万葉
 2017年7月8日、9日に神戸にて呼吸器外科サマースクールが行われました。スケジュールは「皮膚モデルを使った縫合練習」「ブタの開腹・閉腹」「ドライラボ実習」に加え呼吸器外科の先生方の講義、と盛りだくさんでした。開会式では指定された班ごとに席に座り班での初顔合わせをしました。医学生になって5年が経ちますが初対面の方々と何か作業をする機会はあまり無く、新鮮で緊張しました。
 特に印象的だったのはブタの閉胸とドライラボ実習でした。あたたかく、まだ呼吸のあるモデルを使っての実習は“動きがある”という難しさに加え“生きている重み”を感じました。切れば出血する、呼吸で胸郭が動く、というあたりまえのことはドライラボでは体験できませんし、きれいに整えて縫合し適切な処置を行えばまた眼を開いて歩き出すことができると考えると、感謝と意義と緊張感を感じました。一方ドライラボでは先生方が試行錯誤しながら用意していただいた風船やブロックなどを用いて高得点を狙うものでした。ここでは班員の「高得点を取るぞ」という応援に後押しされて良い点を取ることができました。団体ではなく個人での賞をいただくような経験は人生で初めてで表彰式に一度でも立つことができて嬉しかったです。実習だけではなく1日目の夜は立食バイキングで様々な先生とお話することができましたし、他校の同学年の方と関わることができとても有意義な週末になりました。
 お声をかけてくれた先生、準備をしていただいた先生方、2日間楽しかったです。ありがとうございました。
東邦大学1年生 柚山大輔
 この度は呼吸器外科サマースクールに参加させていただき、誠にありがとうございました。私は入学前より外科に興味があり、1年生なのでまだ臨床的な知識はなく不安でしたが、事務局に問い合わせたところ許可をいただけたので、参加させていただきました。今回のサマースクールで特に印象に残ったことが三つあります。まず、一日目に行った肺葉切除実習です。ブタを用いたウエットラボトレーニングでの心肺切除術や、二人で協力して縫合することは初体験であり、とても印象に残っています。また、気管支を吻合することがとても難しいと感じ、このことも印象に残っています。次に、 先生方の講演です。外科への熱い思いをうかがって、興味がさらに増しました。特に、「外科医という職業は、海で溺れている人を見かけたら 自分が溺れることを恐れずに海に飛び込み助けに行くような職業だ。」という言葉は外科医への思いを一段と強くしました。三つ目は夕食です。沢山の先生方や他校の先輩方と交流する事で、自らの知見を広める事が出来ました。今回のサマースクールでは未体験のことばかりでしたが、たくさんの先生方に丁寧にサポートして頂いたおかげで理解が深まり、今後医学部での学びが楽しみになりました。この思いを持ちながら、これからの学生生活を頑張っていきたいと思います。この度は誠にありがとうございました。

(敬称略)

サマースクール開催報告

サマースクール2017集合写真